天皇陛下と印鑑

「なぁ、この間の即位礼正殿の儀見たか?」

 

 

 

 

「はい。僕はテレビで見ました!!
ようやくあぁ令和になったんだなぁって、
時代の移り変わりを実感しました!」

 

 

 

 

「本当だよな~。
なかなか貴重な体験ができたな!」

 

 

 

 

「お主ら実は即位礼の儀式は5つあるのは知っているかのぉ?」

 

 

 

 

「え?そうなんですか?」

 

 

 

 

「うむ、今年の5月1日に剣璽等承継の儀、即位後朝見の儀。
そして今週行われたのが即位礼正殿の儀、饗宴の儀じゃ。
11月に祝賀御列の儀というのがあるんじゃ。」

 

 

 

 

「確かにそれで今年のゴールデンウイークは連休長かったですよね!」

 

 

 

 

「うむ。その5月1日に行われた剣璽等承継の儀というのが
三種の神器のうちの”天叢雲剣”と”八尺瓊勾玉”と
“国璽”、”御璽”が引き継がれるのじゃ。」

 

 

 

 

「何だか難しい漢字がいっぱいですね。
剣とまがたまは何となく分かるんですが、
あとの2つはなんですか??」

 

 

 

 

「実はその2つは印鑑なんじゃ!
国璽はこくじと読んで”大日本国璽”と彫ってある日本の国の印鑑、
御璽はぎょじと読んで”天皇御璽”と彫ってある天皇陛下の印鑑で
大事な国の書類などに捺される印鑑なのじゃ。」

 

 

 

 

 

「へぇ!知らなかったです!
勉強になりますね!」

 

 

 

 

「だんだん印鑑が不要な時代になってきたが
大事な伝統は守っていかなければならないのぉ。」